2018年12月22日土曜日

子どもの頃にしてほしかったこと

http://www.mizu-support.com/

エースプロジェクトの一応代表をやっている成木ともです。
「子ども虐待防止策 講演会」の日にちが迫ってきました。

今日のテーマは自分なりに当時の大人たちに対して思った「子どもの頃にしてほしかったこと」です。


●両親へ
セクマイであることに対してあまり気にせずにいてくれたのは良かったけど、親戚たちから「このままだと、この子が可哀想でしょ」とか言われた時にスルーではなく、もう少し庇って欲しかった。
両親はスルーしていたけど、本当は親戚に対して申し訳なさげにしていたのは子どもでも何となく感じていたよ。

あと、特に母から「勉強さえできればどうにかなる」と教え込まれた。
母は昔、文学少女で、成績優秀だったのに、家が貧しかったために大学進学を諦めたため、
「子どもには自分と同じ苦労をさせたくない」
という想いはわかる。しかし、私が勉強以外のイラストや漫画を描くことをもう少し認めて欲しかった。
「高校生にもなって、漫画が好きなんてオタクみたいだからやめて」
と言わないで欲しかった。



●学校や先生たちへ
学校に行って初めて「どうやら自分は他の子たちと違うらしい」と言うことを知った。
私がセクマイであるがゆえに野外活動や修学旅行といった宿泊学習の「みんなで入浴」がイヤだと言った時、
「みんなだって我慢しているのだから、あなたも我慢しなさい」
「それが集団生活と言うものだ。個人の我儘はいけない」
と言ったりして頭ごなしに否定しないで欲しかった。



高校生の時にセクマイである自分の悩みを訴えてきた時に、
「それは一時的な気の迷い」
「大人になれば治る」
「そんなんだと将来まっとうな仕事にありつけない」
と言って、まともに聞こうとしてくれない先生が多かったから、聞こうとして欲しかった。


実際、私がそれを人に話しても
「その大人たちの反応って、別に普通のことだよね」
と言う返しをする人が多かったです。

大人になってからも
「みんな我慢して会社や組織の中で働いている」
「ニートになんかなったら、世間に対して顔向けできないから、少々辛くても会社を辞めてはダメ」
と言われることが多い。
みんな我慢することに慣れ過ぎているから、「それくらい当たり前だ」と思い、社会から虐待されていることに気付いていない人が多いのかもしれない。


12月23日に東広島市で行われる「子ども虐待防止策 講演会 in 広島」は、実際に両親から酷い虐待を受けてきた虐待サバイバーや「子ども虐待をなくしたい」と思っている人だけでなく、「自分って、こんなに社会から我慢させられ、それに慣れ過ぎていたんだ」と言う気付きも得られると思います。

●「子ども虐待防止策 講演会 in 広島の詳細」はこちら
http://asproject-sc.blogspot.com/2018/10/in-1223.html


●「こくちーず」からも申し込みができるようになりました
 
 
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